故人が飼っていたペット。飼えなくなったらどうする?

故人のペット

犬や猫に限らず、いまや色んなペットが各家庭で多く飼われていますが、亡くなった方がペットを飼っていて引き取り先がない場合、遺されたペットはどうすればいいのでしょうか?

今日はそんな状況になった時、どういう対応をしたらよいのか解説をしていこうと思います。

故人のペットの手放し方

方法はいくつかありますが、推奨する方法やそうでない方法もあるので、ひとまずならべて説明をさせていただきます。

推奨する方法

里親募集

ネットやSNSなどで募集をするのもよいですが、いまいち募集方法が分からないという方は「インターネットの里親募集サービス」を利用してみましょう。
多くは無料で利用できるうえ、不明点があれば相談することができるサービスもあります。

専門の施設を利用する

「老犬ホーム」「老猫ホーム」といった、ペット種類によってペットの介護を行っている施設もあります。
終生飼養をお願いすると生涯面倒を見ていただけるので、引き受け先がないようであればこういった施設に預けるのも安心ですね。

動物愛護団体、NPO法人

理由によっては引き取りや里親募集を行ってくれる所があるので、どうすればよいか分からなくなった場合は、こういった団体やNPOに相談をしてみるのも一つの手段です。

ペット信託の利用

財産の一部を管理者に預かってもらい、飼い主がなくなったあともその信託資産でペットが問題なく暮らせるよう資金や場所の準備をしておく保険です。
少し聞きなれない方もいらっしゃるかと思うので、気になる方はお近くの法律事務所やネットで検索して相談できる専門家にあたってみましょう。

推奨しない方法

保健所や動物愛護センター

保健所は飼えなくなったペットを預かる場所ではありません。
引き取り手がなければ殺処分になる可能性もありますので、こちらから引き取り依頼をすることはやめましょう。

野生に返す

厳禁です。人間に変われた動物に返すと、エサなどを自分で確保できず餓死してしまったり他の動物に襲われてしまう場合があります。
ちなみに法律でも「動物愛護管理法」により、遺棄した場合は犯罪とみなされ罰金が科されることになっています。

故人のペットを手放す際、事前にやっておきたいこと

生前整理の意味もこめて、ペットに関する情報をまとめておくと、のちのち対応する方が手続きや引き取り先を見つけることをスムーズに進めることができます。
まとめる際はおもに以下の項目についてまとめておくとよいかと思います。

基本情報をまとめておく(名前や種類、性別などに加え、どんなものを好んで食べるかなど)
血統書の有無
避妊手術やワクチン接種などの有無
ペット保険の有無

まとめ

そのままご家族が引き取ることができればそれに越したことはないですが、やむを得ず手放さなければならない状況になる時もあります。
そんな時に問題が起きないようキチンと手順を踏んで、引き取り手を探し、ペットに安心して暮らしてもらいたいものですね。